「野菜が壊れる」新留勝行著を読み始めた。実に中身が濃く分かりやすい。

「野菜が壊れる」新留勝行著を夕方から読み始めた。実に中身が濃く分かりやすい。
今の慣行農法と言われる化学肥料、農薬、除草剤を使った農業の作物が栄養価は1/4以下になり、土も壊れてしまい風で飛び雨で流れてしまうこと、逆に有機栽培が自然の山の土のように枯葉、動物、虫、微生物などの共生で育っていき、団粒構造になる素晴らしさを実に科学的に説いている。
まだ1/4しか読んでないが、実感として感じていることをまるで魔法を説いているかの如く見事に科学的に理論づけている。

農薬、化学肥料を使うことを前提とした大学の授業では、こういう見事な授業はできないと感じた。少なくとも農業分野の社会人を対象とした豊橋技術科学大学で随分授業を受けたが、全くなかった。
冷静に考えれば基本的な価値観が「農薬・化学肥料を使った農業の研究が前提」なのだから、教授達が有機農業の授業をしても実際に体験してないのだから、科学的観察、考察、洞察ができるわけがないのが当たり前だった。

確かに彼らは味の違いさえ認識していなかった。そういう方に分かってもらおうと思うことが無駄だった。

その点、この本は本当にすばらしい!

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いい本に出合った。うれしい。
今やることが多すぎて一気に読めないことが残念だが、これから何回も読み直すことになりそうだ。
私のバイブルの1冊になる予感がする。